足底筋膜炎の治し方

足底筋膜炎にお悩みの方はぜひご覧ください。

この記事では、足底筋膜炎にお悩みの方のために、筆者がこれまで試してきた対策や、最近はやりのPRP療法についてご紹介します。

ある日突然、足の裏が痛くて歩けなくなった。。

筆者は数年前からゴルフを趣味としており、月に何回かラウンドを回ってはゴルフを楽しんでいました。忘れもしない2023年2月、千葉県の某所にあるゴルフ場でその日も会社の友人たちと楽しくプレーしていましたが、前半が終わったあたりから左足の踵の下あたりがじわじわと痛くなってきて、「足が疲れてきたのかな?」ぐらいに思っていましたが、ホールが進むにつれて我慢できないぐらいに痛くなってきてしまい、最後は歩くのもやっとなぐらい、激痛が走るようになってしまいました。

woman holding her painful foot on white background

そして診断されたのは。。

自宅に着いてからもあまりの痛みに歩くことが出来ず、その日はアイシングをして安静にしていました。数日たっても痛みが引かなかったため、近所にある大規模な病院へ行き、診察を受けた結果、診断されたのは「足底筋膜炎」という症状でした。

これまでの人生において、それなりにいろいろな病気やケガはしてきたつもりでしたが、初めて聞くその症状に正直最初は「なんだそりゃ?」という感じで、ある程度の時間がたてば治るんだろうなあとのんきに考えていました。

いつまでたっても痛みが引かない。。。

足底筋膜炎と診断され、その痛みと付き合っていくことになった訳ですが、いつまでたっても痛みは引かず、それどころか日に日に痛みが強くなっているような気がします。あまりに長引くので、あらためて病院で受診し、いったいどうしたら良いのかを先生に聞いたところ、「インソールを変えると良くなる人もいるよ」とのことでしたので、さっそく試してみることにしました。これが足底筋膜炎との長い戦いになるとは、その時は考えてもいませんでした。。

いろいろ試す生活のはじまり

足底筋膜炎になった経験のある方なら分かると思いますが、まずだいたい最初に医者に言われるのはインソールや靴の改善だと思います。そもそも足裏に高い負荷がかかることで発症するため、地面との接地箇所を柔らかくするのは正しいと思いますが、僕の場合、ほとんど効果はありませんでした。とにかく足の裏が痛くて我慢出来ないのに、インソール変えたぐらいで症状がおさまるなんてのはちょっと考えにくい状況でした(ただ後で分かりましたが、インソールでの改善は遅効性のようですので、使い続けていれば改善したかもしれません)

結局、これまでに試してみたものは以下になります。

  • インソール
  • 針治療(腕やら膝やら、足の裏に関係なさそうなところにツボがあるそうで、いろいろ打たれました)
  • 整骨院での整体(足裏を重点的にやる治療がありました)
  • シューズを変えてみる
  • ブロック注射
  • 対外衝撃波(理学療法士とのリハビリも一緒に実施)

このうち、一番効果があったかなと思うのはブロック注射でして、さすがにちゃんとした病院で処置してもらったので、注射を打った時には一時的に痛みが取れるのですが、数日すると痛みがぶり返してくるといった始末でした。あと対外衝撃波については、後述するPRP注射の後にリハビリと合わせて続けてみましたが、結果的にこれが功を奏し治療につながったように思います(病院の先生も、「PRPと対外衝撃波は相性が良い」とおっしゃってました)。

PRP療法との出会い

いろいろと試してみましたが、難治性ということもあってなかなか痛みが引かず苦しんでいましたが、対外衝撃波をやってもらうために訪問した病院の待合室に、「PRP注射」の掲示がありまして、「なんだろうこれ?」と思って調べてみることにしました。すると、大谷翔平選手が肘の治療に使用していた、最先端の再生医療に分類されるものであることが判明しました。さっそくやってみたいと思いましたが、ネックとなったのはその費用でして、1本が約3万円、しかも通常2~3回はやるのが適正のようでして、正直「ゲゲッ!」と思ってしまいました。しかしこの痛みからは早く逃れたい。。。という葛藤もあり、結局思い切ってやってみることにしました。PRP治療とは血小板の持つ回復力を怪我や障害に対して適用するという再生医療の一種とのことで、まずは患者から血液を採取し、その中から血小板を取り出して幹部に注入するというもののようです。

23年6月、PRP治療を予約した僕は期待と不安でドキドキしながら病院へ行きました。待合室で看護師さんに「どのくらいの方が完治されているんですか?」と聞いてみたところ、おおよそ7割くらいは完治されており、残りの方ももう1回か2回、追加で治療することでほぼ完治されているとのことでした(あくまでも看護師さんの感想です)。

結論から言いますと、注射自体は「めちゃくちゃ痛かった」というのが正直な感想です。お医者さんによるのかもしれませんが、そもそも足に注射を打つこと自体があまり経験がなく(ブロック注射の時にもやりまして、かなり痛かったのですが、その比ではありませんでした)、またそれなりに長い時間注射されましたので、歯を食いしばって耐えているという感じでした。

帰宅する際もびっこを引いて歩くような有様でして、2~3日は痛みが引かず、かなり難儀したように思います。「これで効果なかったら最悪だな。。」と思ってとにかくゆっくり過ごすことにしました。

数日してから注射による激痛は引きましたが、そもそもの足底筋膜炎による痛みはあまり引いている感じはしませんでした。後で看護師さんに教えてもらいましたが、そもそもこの治療は即効性はないようで(人によるらしいですが)、通常は1か月から長い人では3か月後くらいに効果が出てくるのだそうです。なので僕も気長に待つことにし、並行して行っている対外衝撃波やリハビリに専念することにしました。

最終的にどうなったか

結局、僕の場合、約1か月くらいをめどに、少しずつ改善していったように思います。それまでは多少の痛みは残りましたが、それも徐々に無くなっていき、気づけば普通に生活が出来るまでに回復していました。先日、かなり久しぶりにゴルフにも行ってみましたが、恐る恐るではありましたが何とか18ホールを乗り切ることが出来まして、全く痛みもなくプレーすることが出来ました。一緒に回っていた事情を知っている友人たちからも「治って良かったね」という声をかけてもらい、とてもうれしく思いました。

お勧めするかどうか

こればっかりは人によりますし、最後はお医者さんと相談していただければと思いますが、僕自身はやって良かったなと思いますし、あれこれ試すぐらいであればもっと早くやれば良かったと思いました。足底筋膜炎になった方はお分かりだと思いますが、普段の生活に支障も出ますし、足の裏という場所でもあり、常に痛みがあるような状態になりますので、多少費用をかけてでも早めにトライされることをお勧めしたいと思います。